上:純正品 下:強化品 |
今度、もっとええ画像と差し替えます。 |
猿人が組み上がり、最終的に取り付けるパーツに、各種カバー類が必要となります。 ベースとなる猿人のパーツをそのまま組み付けても、性能的には何の問題もないのですが、こだわった猿人造りをなさる方なら、この各種カバー類にも多分こだわって付けていることでしょう。 まずクラッチカバーですが、現行の12V猿人のヤツは鏡面バフ掛けされた上にクリアーを吹いて仕上げてあり、オイルコーションのラベルが貼られてあります。 これはこれで新車状態の頃はスゴク綺麗で、見栄えもかなり満足のいくモノです。 ただ年月が経ってくると、アルミ独特の白い腐食が進行してくるのが宿命です。 表面のクリアーに何らかのキズが入ると、そこの箇所からミミズが這ったような腐食が発生してきます。 いつまでもキレイな状態を保ちたいなら、日々の手入れを怠らないことが第一でしょう。 6V初期の頃のカバーは、カバーの形状自体もまろやかで独特の雰囲気があります。 仕上げは、「アルマイト掛け」のようなシルバーの塗装が施されてます。 大きな違いは、オイルコーションが浮き文字で、「英字」にて刻印されています。 管理人は、この「浮き文字刻印フェチ」であります! この浮き文字カバーは、4Lモンキーの最終期頃まで採用されているようです。 また、遠心クラッチカバーと手動クラッチカバーとでも、表示が若干チガイます。 遠心はオイル容量が「0.8L」で、手動は「0.7L」となってます。 この刻印文字も、製造ロットや工場とか年代等で微妙に表示が異なります。 そこまで気合いを入れてこだわってる方もマレでしょうが、ご参考までに・・・(爆) あと、気温によるオイル粘度の指定書き?がされていますが、詳しくは画像をご覧下さい。
面白いのは、気温の表示が「摂氏(℃)」と「華氏(F)」の両方されていることですね。 対米輸出用を考慮した表示だと判断出来ます。 仕上げは、鏡面バフ仕上げ・クリアー仕上げ・サンドブラスト掛け・塗装仕上げ等、車体とのバランスを考慮されて、お好みでどうぞ。(笑) マニュアルクラッチの場合、中心部分に真ん丸のカバーが付けられてますね。 このカバーにも純正品で、いろいろな仕上げのヤツがあります。 代表的なのは「クロームメッキ」の施されたものでしょう。(モンキーR等) 初代金猿のヤツは、ここにもゴールドのカバーが採用されてますね。 あとクラッチを作動させるアームにも、メッキ仕上げのヤツが存在します。(初代リミテッド等) ちょっと横道に逸れますが(またかよ・・・)、このクラッチカバーに設けてあるオイルラインを少し加工して、オイルクーラーの取り出しを設ける超裏技があります。 オイルポンプで加圧されたオイルは、クランクケースに設けられたオリフィスを通過したオイルだけがシリンダーヘッドまで廻りますが、その他大部分のオイルはクラッチカバーのオイルラインを称してクラッチ本体 及びクランクまで廻ります。 (書いててもクドイなぁ) このカバーのオイルラインの途中に穴を開けてタップを切り、オイル取り出し用の専用タケノコニップル(内径#6.5mm ホームセンター等で購入可能)を取り付けます。 あとはカバー内の既設のオイルラインを、エポキシボンドなどで塞げば完成です。
ただ、加工にはかなりの熟練を要しますので、不要なカバーなどで構造・寸法などを確認してからにした方が無難と思われます。 使用するタップも特殊なテーパーピッチ(PT)なので、工具等を揃えてから実行しましょう! ジェネカバー(兼チェーンカバー)は、6V系と12V系では形状がぜんぜん異なります。 これはフライホイルの厚みの違いが、そのままカバーにも現れています。 (表面仕上げ自体は、その時代のクラッチカバーに準じています。) 猿人への取り付け部は共通ですから、12V系のジェネカバーは6Vに装着可能ですが、その逆の場合は不可能です。 この場合は、シフトペダルも12V用に交換しないとカバーと干渉してしまいます。 あと、モンゴリ系とその他の車種の大きなチガイは、フライホイル部が部分的に脱着出来る丸いカバーが装備されています。 これはカバー全体を外さなくてもその部分だけ外すことにより、点火時期やポイントの調整が可能になるように設けられた「メンテ窓」なのです。 カブ系やCD系の他、6Vダックス・シャリイなどに採用されています。 この「メンテ窓付きカバー」は、ドライブチェーンカバー等の干渉する箇所さえ加工すればモンゴリ系に流用可能です。 Fスプロケット部分まで大幅にカットしてあるカバーを時たま見掛けますが、こうすることによってFスプロケットの交換を簡単にやりやすくするための加工だと思われます。 レーサー車両からフィードバックされた方法のようですが、ストリートでは多少の危険が伴いますね・・・ チェーンカバー等も含めて、回転部分には極力カバーを取り付けたいものです。 現在のレースレギュレーションでも、チェーンカバーは必着となっているようですよ! シリンダーヘッドにも3種類のカバーがあるのは、外観から確認出来ますね。 トップのヘッドカバーと右サイドのオイルラインカバー、左サイドのカム(スプロケット)カバーの3枚です。 ヘッドカバーは、フィンが縦方向に一直線の6V系タイプと、横方向にもフィンが設けてある12V系タイプの2種類です。 (管理人は、6Vタイプが大好きです!) 各々ヘッドカバーは、どのタイプのヘッドにも互換性がありますが、ガスケットを含めて取り付け方向に指定がありますので注意が必要です。 カバーの端部に矢印が刻印されていますので、それを下側に向けて組み付けるのが正解です。
面白いのはモンキーRやRTで、ケースは12V系なのに、このヘッドカバーは6Vタイプです。 この時期はカバーだけに限らず、いろんなパーツが6V系から12V系への過渡期だったのだと考えられます。 もう一つモンキーRで特徴的なのは、カムカバーでしょう。 ご存知の方も多いと思われますが、Rのカムカバーには冷却用と思われるフィンが設けられています。 (装飾的な意味合いも大いにありそうですが・・・) このフィン付きのカムカバーも、どのタイプのヘッドにも装着可能ですが、取り付けの際は回り止めの出っ張りに注意して取り付けて下さい。 さもないとカバーがヘッドに密着せず、オイル漏れを招くばかりか、最悪の場合カバーが 破損してしまいます。 ノーマルタイプのカムカバーは、よく見慣れたプレーンな丸いタイプです。 これも6V系と12V系の互換性はあるのですが、外側に「回り止め」のないのが6V系で、ツノのような出っ張った「回り止め」が付いたのが12V系です。 取り付けの際の注意は、上記の項に準じます。 最後にオイルラインのカバーですが、このカバーだけは基本的に6V系と12V系の互換性がありません。 これはカバーの取り付け面(裏側)とガスケットを見較べてみれば一目瞭然なのですが、 カムシャフトが入るヘッド側の内径がベアリングの有無によって異なっているためです。 ただ裏技がありまして、6V系のベアリング無しヘッドに12V系のカバーなら「とりあえず」 取り付け可能です。 6V用のガスケットを使用するのが条件と、あとカムシャフトが横方向に「踊ってしまう」 という可能性がありますので、あまりオススメ出来ません。 あくまで「緊急用」と割り切って下さい。
オイルクーラーを装着する方なら、ノーマルカバーを使用しないで専用のオイル取り出し 付きカバー(これも種類あり)を取り付けるハズですから問題ないでしょう。 |
「コレがなければ猿人組めない!」ってゆー代表格が、各種ガスケット(以下G/ K)&パッキン及びボルト&ナット、ワッシャー類でしょう。
あと、腰上のスタッドボルトやノックピンなんかも「コレ」に含みます。
まずクランクケース側には、大きなケースG/Kが2枚用いられます。
ミッションやクランクまでいじった場合に使用する、ケースセンターのG/Kと、 もう1枚はクラッチやオイルポンプまでの分解の場合に使用するクラッチカバーG/Kで す。
黒ガスケット 青ガスケット
これらのガスケット類は分解・組立毎に新品交換が原則で、6V当時のアスベスト混入の黒いG/Kは、一度分解すると、必ずといっていいくらい新品交換が常識でした。
この古いG/Kを剥離する場合に大抵はガンコにこびり付いており、キレイに剥がすのに非常に時間と手間が掛かったものです。(-_-メ
猿人オーバーホール時に掛かる相当な時間が、このG/K剥がしと各部クリーニング洗浄に費やされるといっても過言ではないでしょう。
最近のノンアスベストの水色と緑色のG/K類は、時と場合によって再使用が可能になります。
組み込み時にG/Kをオイルに浸してから組み込むと、次に分解した場合にパーツ相互の分解剥離が非常にラクになります。 (^o^)
つまりガンコな張り付きが少なくなりますので、その分G/Kが再使用可能になる確率が上がる
といったあんばいです。(笑)
ただ、組み込んでから期間が経過するに従って、再使用可能率は下がると思われますが。^^;
それと規定トルク以上でボルト類を締め込むと、そのボルト穴の部分が必要以上に圧縮されてしまい、結果として分解したときにその部分からG/Kが破れてしまいます。
例えば、ケースボルトに使用されている6mmボルトの規定トルクは、0.8〜1.0 kg/mです。
この数値は、思った以上に「軽く締めた」感じです。
一度トルクレンチを使用して作業してみて、正確な数値を「体で覚える」といいで しょう。
次回からは 「てるくれんち」 が活躍してくれるハズです。(^o^)丿
ハナシをG/Kに戻しましょう。
ちょっと前まで、「ガスケット面は脱脂する!」っちゅーのが常識でしたが、最近では 正反対 なんですね・・・まぁ賛否両論があると思われますが・・・^^;
あと、クラッチユニットやマニホールドのG/Kなんかの裏表のないタイプで、熱が伝わってくる方をG/Kの色が緑色の方にして組むのが正解のようです。
この剥がし易く再使用が可能なG/Kは、色調(青と緑)が付いたタイプですが、当時の6Vのケース等のパーツとのマッチングが非常にアンバランスに感じるのは、私だけでしょうか?(^^ゞ
私は当時の「黒い」G/Kのほうが、外観の見た目がマッチしてると感じます。
ケースG/Kなんかでハミ出る部分なんかは、わざわざ油性ペンにて黒く塗って 誤魔化しているくらいですから・・・(^^ゞ
クランクケースと腰上の部品類を繋ぐ、重要な役割をしているのがスタッドボルトです。
上:強化品 下:純正品
各社から強化された社外品がリリースされてますので、コレを使用するのが一番手っ取り早いのですが、この部品にも純正で強化可能なヤツがあります。
「カブ90」や「タイカブ100」なんかはボルトの径が同じ6mmなので共通なのですが、材質が微妙に変更されているようですので、強化品として流用出来そうです。
ただストロークが長いのに伴って、スタッドボルト自体もその分長くなってます。
ヘッド側のネジ山を長くなった分だけダイスで新たにネジ山を切り直し、ヘッドを締め付ける袋ナットをロングタイプに交換するか、ダブルナットにてヘッドを締め付けると有効なネジ山の掛かり部分が増えますので、充分強化品として機能しそうです。
最近ホンダからリリースされた、「ナイス110」 なんかのパーツ等も気になりますね!
なんかええ情報があったら、是非とも私までお教え願います。m(__)m
最後に、クランクケース合わせ面やシリンダーとヘッドとの合わせ面に取り付けるノックピンですが、長い期間組まれた状態のモノを分解すると、ほとんどといっていいくらい取付部にガンコに固着
してて、強引に引っこ抜くとたいていは再使用不可となります。
特に鉄シリンダーに刺さってるノックピンは、サビで固着していてまずダメです。(抜かなきゃええケド・・・)
決して高価な部品ではありませんので、猿人分解組立の際はガスケット類といっしょに注文しておくといいですね。
コレがないばっかりに、再度部品を注文する二度手間と猿人を組めない時間が非常に勿体ないです。
小さなパーツですが、取付部の位置決めをする重要な役割をしていますので、こんなトコロにも気を遣って猿人を組み立てるようにしたいものです。
なお、組立時にグリスを薄くノックピンに塗布しておくと、次回の分解の際には固着に悩まなくても済みますし、かなりの割合で再使用が可能となるでしょう。
本田技研の製品は、2輪車・4輪車は言うに及ばず船外機や産業器機、さらには農耕機等に至るまで、インジェクションを含むすべての燃料供給装置は、京浜工業製(以下、ケーヒン)の製品を採用しています。 (いすゞのディーゼルエンジンなど、OEM製品を除きます)
かなりの昔から、このお互いの企業間の強い信頼関係があるものと想像されます。
社外パーツのキャブレターの中には、ケーヒン製以外のキャブも珍しいものではありませんし、逆に巷では、三國工業製の「VM26」や「フラット24」なんかも割とポピュラーに使用されてます。
ただ、管理人のこだわりとして、ココでは純正採用であるケーヒン製のキャブだけに的を絞って考察 していきたいと思いますので、ご了承をお願い申し上げます。m(__)m
モンゴリ系のノーマルキャブレター(以下、キャブ)は、ごく初期の頃を除き、かなりの長い期間ケーヒンの「PA03型」キャブを採用してきました。
最新型のキャブは、排ガス規制等に適応した同じくケーヒンの「PB13型」となっています。
30年程前の4L用:PA03 インシュの位置が逆・・・ |
最新12V用:PB13 |
共に有効ボア径13mmでノーマル猿人には必用十分の性能だと思われますが、ボアアップ等のカスタムをされる方々には、如何せん役不足であるのは明らかです。
そこでキャブの換装を図るワケですが、ここにも純正流用が可能なモノが多数あります。
まず、最も一般的に使用されているビッグキャブは、「PC20型」キャブですね。
このキャブは4st用に設計されており、取り付けられた車両を見かける機会も最も多いと思います。
クリップ留フロート室がレトロ |
社外パーツなんかでも一番数多くリリースされており、取り付け手順やセッティング等もやり易くビギナーからエキスパートまで、かなりの方々が最初にお世話になったビッグキャブと言えるでしょう。
社外キットをチョイスする一番のメリットは、キャブ本体以外に付属してくるマニホールドやその他のパーツが一式揃っていて、ほぼポン付けでイケることです。
逆にデメリットは・・・「高価!」 この一点ですね。
この「PC20」型キャブは、かなり昔のトライアル車で「TL125」という車種に純正採用されてました。
PCキャブシリーズはこの他に、「CB50」などのPC18、「TLR200」のPC22などがあります。
これら純正キャブ類も、使用する適用車種(モンゴリなど)専用のマニホールドと周辺パーツさえ揃えればカンタンに流用可能です。
次は、同じくケーヒンのPE20〜28型キャブです。
jun製真円マニホがイケてます |
このキャブは基本的に2st用に設計されており、そのまま流用すると “セッティングが出ない”っていうのが定説となっています。
社外各社からリリースされている「キット物」は、スロットルバルブのカッタウェイやスロー系が4st用に改良されていて、よりセッティングが出しやすくなっているようです。
それでもPC系キャブよりは、遥かに“気難しいキャブ”であるのは私も含めて痛感してます。
ただ、セッティングがツボにハマった場合には、PCキャブ系とは比較にならない位のパワー感であるのは、紛れもない事実ですが・・・
これら「PE系キャブ」は、モトクロッサーやレーサー等のクローズド競技用の車両にも数多く採用されてます。 (勿論、2st車です)
キャブ本体にもキッチリと 「レース専用」ってラベルが貼られています。(英字で)
一般公道用のPE系キャブと何処がチガウのか、私はじぇんじぇん解りましぇ〜ん!(爆)
蛇足ですが、カワサキのレーサーにも、このPEキャブが採用されてます。 ご参考までに。
もうひとつ、純正車種の中からモンゴリ系に流用可能のキャブをご紹介します。
公道用4st・オフロード車の純正キャブで,XL125RやXLR250等に純正採用されている「PD型キャブ」です。
加速ポンプが誇らしげ |
このキャブはPC系キャブと同様、スロットルバルブ等が4st用に設計されているので、セッティングが出しやすく扱い易いものと想像出来ます。
車種によって様々なタイプのPDキャブがあるのですが、PC系キャブやノーマルキャブと同じように、トップキャップの形状がネジ込み式になっているモノが適合します。
同じPD系キャブの中には、トップキャップがビス留め式のモノがあり、流用には難しそうです。
このPD系キャブのもうひとつの大きな特徴は、車種により「加速ポンプ」が装備されている点です。
トップエンドの方々が使用するキャブの中に、ケーヒンのFCRやミクニのTMR等がありますが、これら高性能キャブにも「加速ポンプ」が標準で装備されています。
セッティングが出来なければ“不要の長物”なのですが、なかなか魅力的な装備ではないでしょうか?
スロットルのボア径も22mmから26mm程度なので、モンゴリ系に流用するには最適の口径だと思われます。
これからブレークするキャブレターだと私は予想してるのですが、皆さんはどう思われますか?
最後にちょっと毛色の変わった純正キャブをご紹介します。
初期の頃のカブに採用されていた純正ダウンドラフト・キャブで、通称“縦キャブ”と愛称を込めて呼ばれているキャブレターです。
カワイイでしょ? |
このキャブは読んで字の如く、混合気が垂直方向に燃焼室に流入される機能を持ったキャブです。
カブの猿人及び車体に専用設計されたキャブですが、モンゴリのフレームにもギリギリ収まります。
専用設計ですから、本来必要であるキャブ本体とシリンダーヘッドを繋ぐ「マニホールド」が不要となります。
しかし、如何せん49cc用のキャブではキャパ不足ですので、流用するならカブC65(63cc)用かC70(72cc)用の純正品をチョイスするのがいいでしょう。
有効ボア径が16mm程あり、80cc程度までのライトチューン猿人には丁度イイと思われます。
上記で記述しましたが、猿人とキャブを繋ぐ重要な役割をしているのが インテークマニホールドと、シリンダーヘッドからの燃焼熱を遮断させる役割の、遮熱インシュレーターがあります。
マニホールドの形状寸法によって、キャブ本体の取り付け位置が決定しますし、逆に取り付け位置を変更させるパーツを使用すれば、任意の位置にキャブを設置することが可能となります。
いくら高性能のキャブを所持していても、このマニホールドがなければ猿人に取り付けることが出来ず、“宝の持ち腐れ”となってしまいますしね。
マニホールドの有効内径及び管長等によっても、猿人の出力特性に微妙に影響してきます。
一般に寸法が「長い」ヤツはトルク特性がマイルドな方向で、ツーリングや街乗りに最適といえます。
逆に「短い」ヤツは比較的ピーキーでレスポンス性に優れていますので、レース向きといえるでしょう。
インシュレーターは、マニホールドとキャブ本体の間にはさむタイプと、シリンダーヘッドとマニホールドの間にはさむタイプの2パターンがあります。
つまり、前者がマニホールドを暖める(加熱する)パターンと、後者は逆にマニホールドを遮熱する(冷却する)タイプに大別されます。
比較的設計の古い猿人はマニを冷やす方向であり、設計の新しい方はマニを暖める方向です。
混合気の気化促進や、環境のエミッション効果などを考慮したうえでの設計のようですから、設計された時代に応じた選択をしてやりたいものです。
猿人やキャブが設計された時代によって考え方が変化していく状況が、インシュレーターひとつをとって見ても垣間見られますので、非常に興味深い一面ですね。
ご紹介する話の順序が逆になりましたが、猿人をいじる際、大まかに分けて 車体から猿人を降ろさずに可能な場合と、降ろさなければならない場合の二通りのパターンがあります。
これは6V、12Vに分け隔てはありませんので、そこんトコよろしくです!(苦笑)
いわゆる「腰上」と呼ばれる、シリンダーヘッドとシリンダー及びピストンのみの脱着作業は、モンゴリ系の場合、Fフェンダーの取り外しとFタイヤのエアを抜けば作業可能です。
(10インチ以上に換装されている場合は、そのままいけるかも知れませんね。)
エアを抜けばまた入れ直さなければいけないので、エアポンプが手元にない方はホイールごと外しておけばいいでしょう。
この場合Fフォーク下に何か「カマシ物」をしておかないと、車体の安定性が悪く最悪の場合コケてしまいますが・・・。
クランクやミッション等まで手を入れようとする方は、車体と猿人を切り離す作業、すなわち “猿人降ろし” が必要となります。 (「腰下」作業と呼びます)
モンゴリ系のノーマルステップ(フットペグ)及びスタンドは、ご存知のように猿人下端にボルト留めされてますので、まずはこれを取り外します。
(オイルを抜いておく方がいい場合は、スタンドを外す前に抜いておきましょう!)
スタンドを外すと同時に車体の自立が不可能となりますので、純正スタンド以外の方法 例えばレーシングスタンド等を使用して車体を保持させる必要があります。
レーシングスタンド 使用例
猿人の下にビールケースっちゅー手もアリですね!(爆)
次に猿人周辺の補機類(マフラーやキャブ等)、ハーネスのカプラーやドライブチェーン、クラッチワイヤー等をすべて猿人側から切り離します。
あと残っているのは、猿人マウントボルトのみの状態になっているハズですね。
この猿人は、カブやシャリイ等のレッグシールドを除いて、車体(フレーム)との接続部分はボルト2本という必要最低限の装備で繋がっています。(笑)
あとはこの2本のボルトを抜けばメデタく猿人が降りるのですが、スムーズに無理なく、且つ猿人や“アナタ(爆)”に損傷を与えずに降ろす方法をレクチャーします。
・まず猿人マウントボルトのナットを、2コとも取り外します。
・次に、猿人後方(下側)のボルトを引き抜きます。
・この状態で車体にまたがり、左手で猿人下側をしっかりホールドした状態で、右手で最後の1本のボルトを抜き取ります。 (ギッチョの方は逆でも大いに結構です)
・ボルトが抜けると同時に猿人の自重が左手にズシッと掛かりますので、即座に右手でアシストします。
・あとは両手でそっと床面に猿人を着地させて完了です。
作業床面に段ボール等を敷いておけば、床や猿人にダメージを受け難いでしょう。
※あくまで私がいつもヤッている方法ですので、“ご参考”程度に読み流してクダサイね!(苦笑)
無事に降ろし終わった猿人は、お好みのメニュー通りに、心おきなく弄り倒しましょう!(笑)
ただ、せっかく猿人を降ろしてやるのですから、この機会に手を入れるべき箇所をしっかりとヤッておくと、後々後悔せずに済みますよ!
例えば、クラッチを強化するのと同時にオイルポンプを交換したり、5速T/Mを組み込むと同時にロングクランクやベアリングを交換しておけば、2度手間が掛からずに済むでしょう。
猿人が無事組み上がったら、今度はフレームに載せ直す作業です。
基本的に降ろす作業の“逆”で何の問題も無いのですが、猿人マウントボルトを本締め固定する前に1つだけ 『うんちく』 を述べさせて頂きます。(爆)
フレームに猿人を仮載せした時点で、猿人はその自重によりフレーム側取り付けセット穴の最下端部にブラ下がっている状態のハズです。 (猿人取り付け側は、反対の最上端部です)
つまり、猿人セット穴には多少の「遊び」(ガタ)が設けてあります。(組立公差)
この状態のまま本締めしてしまうと、フレーム側・猿人側共に振動等のストレスが大きく掛かってしまうのと同時に、加減速する際にドライブスプロケットの回転方向とは逆に猿人が動こうとします。
つまり、加速の際は猿人ヘッド側が常に上へ動こうとしますし、逆に猿人ブレーキが掛かってる状態では下へ動こうとします。 (つまり、「反力」っちゅーヤツですわ)
このことを念頭において猿人の搭載位置をキメてやれば、少なくともそのままボルトを固定した車体よりは振動等によるフレームのクラックや、加減速の際に発生するストレスを減少させる
効果があると私は信じています!
・シリンダーヘッド
猿人主要部品であるシリンダーヘッドなどは、本田技研工業(株)<以下、ホンダ>内製の「HM刻印モノ」と、そうでないモノに大別されます。
4Lモンキーが現役の頃は、ノーマル49cc系などは内製がほとんどで、それ以外の(49cc以上の)排気量やビッグフィンヘッド等意匠の異なるモノは、「E刻印」や「M刻印」、それに「ダイヤマーク(◆刻印)」の、OEM製と思われる3種類が現時点で存在確認済みです。
ちなみに、「HM」・「E」・「◆」各刻印は “凸文字” がほぼすべてですが、「M刻印」は“凹文字”も一部見受けられます。
また、旧いヘッドほど「鋳鉄嵌込式燃焼室」でしたが、いつの間にやらバルブシートリングだけが鉄で、燃焼室自体はアルミ一体製のモノになってます。 <適用モデルにも拠りますが>
「E刻印」(例えばE2DLなど)のヘッドは、アルミホイール生産加工などで有名な遠州軽合金社製(現エンケイ)のOEM生産品らしいです。 <F1のホイールなども♪>
ホンダが遠州浜松に 二輪車製造工場を構えていた時代の名残りといえるでしょう。
御社はその他にも、ホンダ二輪車の燃料タンクなんかの製品もOEM生産されていたようです。
ダックス70やシャリイ70などの、“当時モノの猿人” に装着されているヘッドをよく目にします。
のちに生産中止になってから出回った補修部品モノは、「HM刻印モノ」となっているようです。
「◆刻印」は、諸詳細及び正体不明です。 <同箇所に在る“刻印線”の本数で年代識別可能とか>
カブ猿人がOHVからOHCにフルモデルチェンジした頃のモノらしく、そういう意味では「超々初期型」にあたりますね! 粗い“砂型”のようなアルミの地肌がイカしてます♪
最初期のOHCカブはC65と呼ばれ、63ccの排気量を奢られた二種原付でした。
管理人独断ですが、当時の「HM刻印モノ」とはアルミの材質及び鋳造技術が明らかにチガイます!
ただ、何処で造られたヘッドかは現時点で不明です。 (ダイヤ=三菱? 爆)
某紀州のまにわの方々曰ク、「非常に潜在能力を秘めたヘッド♪」 らしいです。(謎)
その他に、SS50やCL70等ビッグフィン系のヘッドには「M刻印」が確認出来ます。
下記にも述べますが、純正のSS50アルミシリンダーなどにもこの刻印が施されていることから推測しますと、“ハイパワー系の証し”なのか?と直断してしまうのは早とちりでしょうか?
・カムシャフト
純正ハイカムで超有名なのが、Yカムと呼称されるSS50用ですね!
このカムは、ジャーナル軸受部にY2と刻印されています。
SS50が発売される前にCS50という車種が存在しており、この市販車の猿人に組み込み可能である「ホンダ純正オプション部品扱い」のチューニングキットが発売されていました。
いわゆる“Yキット”です。 現在のHRCの前身であるRSCからリリースされており、このYキットを組み込んだCS50が「CYS50」なのです。
このキットのカムこそが正真正銘のYカム(2が入らない)なのです!
オプション品であるYカムと純正品であるY2カムの移行途中に、“889”と刻印された純正カムも存在しました。 <適用車種不明です>
当時の早◎仕でさえも、この889カムを「自社商品」として扱っていました。
(早◎仕店主に直接お聞きした確信情報です♪)
現在も早◎仕からリリースされている6V系の“R889ピストン”と、何か因果関係でもあるのでしょうか?
純正供給部品のY2カムが「ご相談部品」になり、その後にリプレイスされたカムにはこれらの打刻がなされていません。 <高価ですが現在でも手に入るようです>
蛇足ですが、Y・Y2・889・ノッペラボウ(爆)ともカムプロフィール等に変更等は見受けられません。
(シロウト判断ですが ^^;)
ただし、刻印が在るのと無いのとでは、市場価値に “雲泥の差” がありますね。(苦笑)
当時の純正カムは、シャフトの軸部が鋳物の肌ムキ出しの部分があり、そこに“JK”(?)という刻印が残されています。 <フツーのノーマルカムでも確認出来ます>
この刻印が何を意味するのかはまったくもって不明ですが、逆にその刻印をもってして純正品と確認出来る唯一の証拠だと独断してます。
社外のレプリカ品(!)などは、この鋳物肌が存在せず、キレイに切削仕上げされているので、一目で判断可能です。(現在の早◎仕リリース品を含む)
・ロッカーアーム&タペットアジャストスクリュー
色彩などを含む、外観の違うモノを3種類ほど確認しています。
現在でもごくごく一般的に出廻っている「黒っぽいヤツ」、赤銅色をした「茶っぽいヤツ」、表面がツルツルしてて「灰色っぽいヤツ」の3種類です。
聞いたハナシによりますと、この部品にもY部品が存在しており、カムシャフトとの摺動面にステライト鋼が盛ってあるらしいですが、私は現物を拝んだコトがありません・・・
高回転猿人で名高いイ◎ミモー◎ースがリリースしているモノと雰囲気が似ていますが、気のせいでしょうか?
よく知られた純正流用ですが、タペットクリアランス調整用の9mm頭のロックナットをスズキのギャグ&バーディー用などに交換するとナットサイズが8mmとなり、極僅かではありますが軽量化が可能です。
猿人が作動しているときは常に高速度で運動している部品ですので、特に高回転域でのバルブサージングを抑制させるメリットがありそうです。
・シリンダーヘッド右側のオイルラインカバー
6V系と12V系では、カムシャフトの軸受けにベアリングが装着されているか否かでカバー裏側のオイルラインやカムホール部分の形状がチガウのは当然ですが、旧い6V系と最終期の6V系でも細かいトコロで違いが見受けられます。
冷却フィンの形状なのですが、旧いヤツはこのフィンの前方側が鋭利に造形されており、ヘッド本体に固定するボルト穴部分の2ヶ所なんかは、まるで「ツノ」のようにするどく尖っています。
後期の頃のカバーは、このフィンがまろやかに形状変更されてますが、もしかすると製造工場又は、OEM会社自体が変更になっているのカモ知れません。
・ピストン&ピストンリング&ピストンピン
ずぅ〜っとむかぁ〜しから、「アート(ART)ピストン」と「リケン又は帝國リング」ですね。
社外品でも最も多く採用されている処から察すると、「実績と信頼のメーカー」なのでしょう!
マーレーとかコスワースなどから、高性能な鍛造製ピストンがリリースされないのでしょうか?
初期の頃の6V猿人に適用されていたピストンは、スカート部分が非常に長く、口の悪い輩などはオバQピストンと呼んでいたそうです。(爆) カブ系猿人の高い耐久性能が垣間見えてきますね。
現在の12V系猿人のそれと比較するとピストン全長が倍半分ほどのチガイがありそうです。
その後、6V猿人も最終期になると、ずいぶんとこの部分がシェイプアップされてきます。
ピストンリングは当然のことながら今も昔も3本タイプです。
ただ、当時のオイルリング(一番下側のリング)はすべて一体モノで、現在の分割組立式より若干摺動抵抗が高そうです。^^;
ピストンピンも6V系は肉厚で重量感がありましたが、現在の12Vはかなり薄く製造されています。
低フリクション&高効率のバランスの賜物なのですね。 <猿人全体にも云えます>
・シリンダー
ほとんどがスリーブ一体鋳鉄製ですが、SS50の初期型等ハイパワー系はスリーブ部分別体のアルミ製です。<うんちく3参照>
鋳鉄製は「HM刻印」の内製ですが、アルミ製は「M刻印」となってます。
当時の排気量明示刻印は 「cc」 でしたが、5Lモンキーの頃から 「cm3」 へ表示方式が変更になってしまいました。 <字体や文字の大きさのチガイも確認出来ます>
クラッチハウジングの “オイルコーション表示刻印” の消滅といい、この時期は各部品にかなりの仕様変更が見受けられます。
ちなみに、現在の純正鋳鉄シリンダーにも「HM刻印」が確認出来ます。
古いシリンダーには、スタッドボルトが通るオイルラインの部分に、丸い筒形状の“ボス”が確認出来ます。
かなり昔のモデルはこの箇所からオイルを取り出し、キャブやマニホを温めていたようです。
寒冷地でのキャブの“アイシング”を防止する、当時のホンダ技術者陣の「苦肉の策」だった名残りのようですね。
アルミシリンダーは、その部分の上側にも“謎のフィンの出っ張り”が残っています。
これは一体ナンの役目をするのでしょう?(謎) その前にナゼ残しておくのでしょう?(さらに謎)
腰下の部
・クランクケース
6V系のケースは、鳩マークの刻印が確認出来るハズです。<メチャ古いのは謎です>
扶桑軽合金社製(現アーレスティ)で、当時のモンゴリ系ケースのほぼ100%が同社製です。
猿系歴代モデルの中でも特に内部仕上げ等がキレイで、アルミ原料そのものにも非常に好感が持てます。(^^)
年代によってミッション軸受けが、メタルのヤツとニードルベアリングのヤツが存在します。
あと、純正ミッションが3速か4速かによって、ギヤが収まるべき場所の幅がちがってきます。
純正4速ミッションを流用する場合なんかは、その点特に注意が必要です。
逆に、精度や仕上げ、アルミ原料などがよろしくないのは内製(HM)ケースです。(ーー;)
最近の90cc(HA0#E)系のケースは、またチガウOEM会社に外注しているようですが・・・?
・フライホイール&ステーターコイル
製造時期や製造ロット、適用車種等により様々なタイプが存在します。
レジャー系の進角固定式タイプ<以下固定式>と、ビジネス&スポーツ系の遠心進角ガバナー式タイプ<以下ガバナー式>に大別されます。
前者はSクランク、後者はL&Gクランクで、両者はまったく互換性がありません。
Sクランク系は固定式オンリーで、リジッドや4Lモンキーの全車と5Lモンゴリの超初期型まで採用されています。
ガバナー式と互換性のあるLクランクの固定式は、5Lモンゴリの2.6ps最終まで採用されてから、Gクランク・3.1psにバトンタッチされてます。
固定式は日立製が大半で、ガバナー式は日本電装(現デンソー)製がほとんどを占めます。
<ごく一部に、日立製や三菱電機製のガバナー式も存在します>
管理人も最近になって認識したのですが、フライホイルの材質が鉄製のモノにもガバナー式のモノが存在します!
シャリイなどの6V後期に採用されていたタイプらしいですが、外観からは鉄製の固定式と見分けが付かないくらいソックリです。
12V系のCDI点火になってからは、ミツバ製の電装装置類も登場したのは周知の事実ですね。
・カムチェーン
ノーマルストローク系は82Lで、ロング系は84Lです。 猿系ヨコ猿人はタダの「25」ですが、CB系タテ猿人は「25H」規格でリンクプレートが若干厚手に出来ていますから、
純正部品で強化可能の代表的な部品ですね!
純正指定はダイドー製ですが、RK高砂製や椿本製にも同等品が在りそうです。
・ベアリング
クランク本体、ミッション軸受け、クラッチレリーズの回転部に組み込まれています。
常時オイルに浸かっていますので、すべてオープンタイプの標準型です。
鋼鉄ボールの“受け”が、真鍮やフェノール樹脂等で出来ている特殊なモノも存在します。
代表的なのが、キ◎コの「高速ベアリング」ですね!
どのタイプのベアリングでも、街のベアリング屋さんへ出向けば容易に手に入ります。
純正部品で引くよりも、若干ではありますが安く購入可能です。
製造元は、NTN、NACHI、NSKが有名ドコです。
・オイルシール
キック、チェンジのスピンドルシャフト軸部、Fスプロケット軸部、クランク&ステーターの回転軸部、手動クラッチレリーズに嵌め込まれています。
この部品も規格さえ判明すれば街の機械工具商などで購入可能です。
調べる手間からイケば素直に純正を引いたほうが手っ取り早いカモ、、、
製造元は、NOK製(日本オイルシール工業)とアライ製(ヘルメットとちゃうよ)が純正指定です。
・ケースボルトなど
純正猿人の外観からの相違点は、6V系の+(プラス)頭のナベボルトと12V系の6角頭の座面ツバ付きボルトですね。<うんちく1参照>
ボルトの規格は、すべて<M6*P1.0>の標準品です。
純正ボルトの材質は、当然のコトながらフツーのド鉄製です。(笑)
SUS304製のキャップボルトに交換することは、現在最もポピュラーな定番カスタムとなってますね。
お金に余裕のあるリッチな方々は、舶来製(死語)のポジポリーニ製や、チタン製のボルトをチョイスするのも、一般ぴーぽーの羨望の眼差しを受けることマチガイないでしょう!(爆)
ハナシが横道に逸れてしまいましたが、鉄製各ボルトには、仕上げにより多数の種類が存在します。
クロームメッキ・ユニクロメッキ・クロメート・ただの黒いヤツ。。。etc
あと、ネジのリーチにより「全ネジタイプ」と「半ネジタイプ」に分けられます。
管理人の拘りは、“SUS製のナベボルトを6V系ケースに♪”でっす!!(^o^)丿
リーチ50mm以上のヤツになると、注文取り寄せになってしまうのが玉に瑕ですが・・・(苦笑)
補器類の部
・点火コイル
不思議なコトに、TEC製の独断場です。
業界内競争が激しいこの世界で、この部品だけ単独企業なのはマレですね。
キャブレターのケーヒンといい、何か強いコネでもあるのでしょうか?
・点火プラグ
ご存知!NGK(日本特殊陶業)とデンソー(日本電装)の2大メーカー製です。
サードパーティーのイリジウム電極製なども含めて、性能的には両者とも甲乙つけ難いでしょう。
海外製のボッシュやチャンピオンなんかの適合品も存在するようです。
世界戦略車であるスーパーカブ系のスタンダードプラグサイズ<Φ10*P1.0>ですから、プラグなどの一般消耗品なんかは、世界中どこででも手に入れられるのは必須条件ですよね!
・プラグキャップ
モンキーの超初期型のZ50Mの頃はNGK製でしたが、Z50Aの中期頃からNICHIWA製に変更になり、その後はすべて同社製となっています。
現在も社外品として、NGK製のプラグキャップが販売されてますから、製品の性能上の不都合ではなさそうです。
その頃になにかNGK側に粗相があったのでしょうか? と、下衆の勘繰り。
いずれにしても、当時のNGK製の純正プラグキャップはプレミア付きで取り引きされているようです。
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