“走る”関係
■キャブレター
かなりいじったシャリイを造られるのでしたら格好を気にせずフレーム(ボディ)を切った張ったで何でも付けるます。そのほうが高性能キャブが見えて格好良いとも思いますし。しかし純正派は無加工で行きたいものですし、キャブレターはゴチャゴチャして見えますので隠したいです。
ということで・・・、
中にPC20が入ってます。
B型シャリイ用のカバー、残念ながらもう新品部品の在庫はありません。ご相談部品(バックオーダーが一定数に達すると再生産する部品)でも無い生産中止部品です(参考PN:17260−GB2−000、部品名:キャブレターカバー)。そのため入手にはかなりの困難が予想されますが、B型用の部品ですので、オートマシャリイを購入すると、もれなく付いて来るという特典(笑)もあります。
と言う事でB型を含む以降のシャリイへの取り付けは無加工なのですが、それ以前のモデルには若干の加工が必要です。と言いましても汎用ステーを使うか、純正のステーをもうひとつ使うか(要切断)です。後者の方が隠れた純正風で良いかなと思います。方法は見て考えれば分かるかと思います。
話をキャブに戻して、上記のようにケイヒンPC20が入っています。私はJUN製を用意しましたが、どこのでも大差は無いと思います。唯一キタコからシャリイ用として何やら変なチョーク付きが出ています。以前のものは完全には引ききれませんでしたが、現行品(汎用のノブを曲げた物)は問題なく使えます。ただしカバーに穴を開ける必要がありますので、値段が高い事と良く考え合わせてください。あるいは流用できるか未確認ですがキタコからジョルカブ用としてチョークをワイヤーを使って遠隔操作出来ると言うものが発売されており、興味深々です。ですが販売中止になったと言う話も聞きましたので興味のある方は確認してください。
マニホールドはキタコのシャリイ用、あるいは武川のモンキーR用(現行型より旧型のほうが短く好都合)を使います。
他の大口径キャブレターは・・・
PE28 | ギリギリ入ります |
CR26 迫力!
マニホールドはCD50/90のφ20キャブ用だそうです。普通に考えるとCR用をそのまま使って角度変更のアタッチメント(穴が沢山開いてる板です、ふりふり君ね)併用ですが、キャブの燃料のニップル(入口です)が車体と干渉して使用できません。写真反対側のファンネル付け根付近でフレームの口の一番狭いところに干渉します。CDφ20用の流用はマニホールド内径を拡大する手間が大変ですが、CR26を入れたい人はその程度の苦労は苦労のうちに入らないでしょう。
VM26を付けるには、キャブレターをEgに付けてからEgを車体に載せる必要があります。上からはかなり頑張ってみましたが入りませんでした。キャブの盗難防止には抜群ですが、セッティングは出来ないですので厳しいかと思います。
聞かなかったことにするお話
FCR28(ダウンドラフト)が入ります。もちろんスンナリとは入りません。現物確認の後、某社(発売元)に確認を取ってあります。
■クラッチ
・遠心クラッチ
基本的にシャリイの純正は遠心なので
手クラッチのシャリイは邪道だ!
と思いますが、コンセプトによります。
昔は手クラにしようと思っていましたから、いい加減なものです。単に走る(操る楽しさの)単車と雰囲気の単車の区別がついた、と言う事かもしれません。街乗り用シャリイには手クラッチを付けようとたくらんでいますので、ますますいい加減だったりします。
遠心はここだけでしょうからここに書こうかとも思いましたが、に入れておきますので参考にして下さい。
・オートマチック
ATはシャリイのもの(笑)。持ってる方はいばって走りましょ
・手クラッチ
その1 ホンダ純正クラッチ
搭載車をたまに見かけますが、無加工では載りません。クラッチワイヤーの受け外側部分をギリギリまで削り落とすと何とか載ります。多少フレームも曲げておくほうがスッと入りますが心が痛みますね。その場合はモンキーレンチで挟んで広げると楽です。クラッチ装着は車積状態ではできず、Egを降ろして装着する必要があります。
その2 社外品クラッチ/CD90クラッチ
本体は問題無く取り付け出来ます。問題点はクラッチケーブルホルダーです。基本的にキタコも武川もモンキーフレーム対応品の為シャリイのフレームではホルダーの回り止めが噛まないので、付属品が使えるようにフレームを削る必要があります。CD90/キタコ・スーパークラッチはオイル注入口のキャップがフレームと干渉します。
■セルスタータ
セルモータがスーパーカブ・カスタム用やマグナなどの位置のエンジンの場合、車体と干渉する為に取り付けできません。スピード社のSPD100などもこれに該当します。ジョルカブの位置ですと問題ありません。希少なオートマシャリイ・セル付きもこの位置になります。
■ミッション
純正はほとんど3速車です。分類のように2速車もあるのですが、1型は見た事がありません。
本題は、遠心の4速化です。
わかっておられる方は、今更何をという感じでしょうし、わからない方は部品を揃えても出来ないでしょうから中途半端な項目かもしれません。
個人的にはシャリイには4速遠心エンジンが一番お洒落と思います。
■マフラー
下の“見た目”の分類に入る気もしますが・・・。
DAXにも言える事ですが、モンキー用マフラーを流用しますとブレーキアームが干渉する恐れがありますので、これを考える必要があります。ヨシムラ(タイプ2・タイプ4)はサイレンサー部分ステー延長で取付け可能です。
こんなのも付きます (OVERのチタンSPL) |
付いてるでしょ♪ |
そして水本レーシング製のボンバー(タイプ)マフラーも装着可能です。これは性能も良く値段も安く、大変お薦めです。
付くか付かないかの見極め方法ですが、排気口から出て曲がって直ぐに車両下側に入って管長を稼ぐタイプのものは付く可能性が大きいです。つまり真面目に性能を追求するタイプです。あとはジョイントがあるタイプもある程度融通が利きますので何とかなります。他には当たり前ですがDAX用は付く可能性が高いです。
■ボアアップ
当然ですがシャリイ専用ボアアップキットなんてものは発売されていませんので、モンキー用を流用します。モンキー用は2種類ありまして、一般的には2.6psや3.1ps、或いはフレームNO.16000〜等などの呪文のような適応文句が書いてあります。どういう表記かはメーカーによって異なりますが、要は
古いほう?新しいほう?
という事です。中には新しい方しか造っていないメーカー(クリッピングポイントやJUNなど)もあります。適応は全メーカーともにフレーム番号で管理してますので、一般的にはフレーム番号での対応をお願いします。もちろん過去にEg載せ替えや改造が行われていないという事は大前提です。エンジン機種名 | 排気量 | オイル口 | セルモーター | 搭載の可否 |
タイカブ100EX | 97cc | ? | 付き | × |
CD90 | 85cc | 干渉 | なし | × |
カブ90/70/50 | 85cc 72cc 49cc |
○ | なし | ○ |
カブ90/70/50 | 85cc 72cc 49cc |
○ | 付き | × |
ジョルカブ | 49cc | ○ | 付き | ○ |
参考) | 並べなければわからない位ですが、昔のものと新しいものとでは形が異なります。部品番号は共通です。 |
●フロント |
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↑ダックス用 | ↑シャリイ用 |
フェンダー自体のフォルムは酷似(同じ?)しています。一番の違いはステーですが、ボディ色が明るいと目線が下に行きますので車高が低く見えるかな? |
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●リア |
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↑ダックス用 | ↑シャリイ用 |
こちらも全体の形状はほぼ同じと見受けられます。チェーンカバーが当たるか当たらないかで切り欠きが違います。 シャリイとダックスはテール台が違うので取り付け穴が違います。さらにシャリイのテール台は長くないので配線の通り道が付いています。 |
製造時期により?縫い目が異なります。(写真は70用) 左側がK1で右が以降用。間にもうひとつ違うパターンがあったと思います。 |
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ちなみに50用も70用もアンコの形が異なるだけでベースの鉄板は同じ物です。 右が50用で左が70用。わかりにくい写真で申し訳ない。 |
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←70用。 | |
←50用。 |
参考 シャリイ用花柄シート |
※版権者不明のため 無断使用 m(_ _)m |